お線香 (おせんこう)
仏教では、人が亡くなって来世の生を受けるまでの間が「77、49日」(中陰・中有という期間)です。
この間は、お線香を食物とするそうです。
次に「生」への体を養うらしいのですが、これを「食香」と言います。
魂の良い霊は「妙香」を食べ、悪い霊は「悪香」を食べるというそうです。
ですから、昔の人は「早く新しい生を受けれる様に」と49日には線香を絶やさ無い様にという宗教や地域があります。
今は、「お線香」ですが、元は香り・煙をだす為の「香木」だったようです。
言い伝えや理由は色々ですが、仏教でも何の宗教でも、その命を想ってあげることが大切な気がします。
「人間の口」は、人の悪口を言ったり、人をだましたりと、悪いことに使われます。
そんな汚れている「人間の口」で、線香の火を消すことは良くないとされています。