「いいじゃ無いですか?ご予算全てをお使いにならなくても!」
今日も今日とて、石屋の副社長が事務所に遊びに来ていて、いつもの様に雑談をしていると、お客様からお電話がありました。
ご希望通りの大きさと石材で、お見積もりをお出ししたのですが、ご予算より安かったようです。
一番いいバイオレットブルーで見積もって欲しいとのご希望でした。
最も色の濃いバイオレットブルーで、ナガレを除いた歩留まりでお見積もりをしたので、金額を上げるには、石種を代えてもらうしかありませんでした。
「綺麗なVBで、他社が真似できないレベルの、加工や施工の仕様にしてあります。綺麗なお墓になりますよ!影彫りとか?立体彫刻とか?」かれこれ10分ぐらいお話をしていましたかね!
「奥さんならこの色が好きかな?とお選びになって!いいじゃ無いですか?ご予算全てをお使いにならなくても!」
電話が終わると、私の顔を見あげるので、「何でしょうか?」
「いえ何も!」
「下手くそな商売していると思っただろ~!」
「そんなこと無いです!」と慌てて否定して「どうしたのですか?」と聞くものですから、電話で話していた経緯を話しました。
電話をしていたお客様は、亡くされた奥様のお墓を建てになるご予定でお見積もりをお出ししたのですが、石が中々決まりません!
とうとう岐阜羽島のショールームまで来られて、バイオレットブルーを選ばれました。
私より一回りは先輩です。
私もそうなのですが、年をとると頑固になるのですよ!
この位の金額を使ってお墓を建ててやりたいという予算を決めていらっしゃるようで、もう少しいい石は無いか?とおっしゃる訳です。
墓石の大きさと施工条件が決まっていて、水を吸わないグレーのご希望です。
庵治石や天山紺碧も薦めましたが、外材で石を変えたぐらいで、見積もり金額はそれ程変わりません!
「庵治か天山紺碧ぐらいしかないかな?見せた時、今一つだったんだよね!」
「安く見積もり過ぎたんでしょ~!羨ましい位のお客様じゃ無いですか?予算に合わせてVBの見積もり金額を調整してあげれば?」
「そんなこと出来るか!予算のあるお客さんから沢山もらって、少ないお客さんからは貰わないなんて事をし始めたら、その内にいい加減な質になってしまう!どんなお客さんも、原価積み上げ方式!」
「社長も頑固やな~!うちのお義父さんと一緒!」
「そんな事を言っていると、アンタ中国に置いてきてやるからな!」
「すいません!それだけは!」
「隠居ジイに言っといてくれ!悠々自適の囲碁三昧しとらんと、中国から帰ってきたら、庵治のうどんツアーに行くぞって!」
お客様それぞれに想いの形も違うのですが、金額にかかわらずに、アレコレお墓づくりを考えて差し上げるだけでも、ご供養になるのでは無いでしょうか?
お手伝いできることは、させて頂きます。
遠慮なくお申し付けください。
フリーダイヤルTEL:0120-953-574
メールmail@kashiko-ohaka.com